2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

背中(せな)の銀杏と緋牡丹が  泣いている

*棒を飛ばすような話し方 健さん(高倉健)がいまのようなぶっきらぼうな話し方になったのは、いつの頃からなのだろう。ぼくは小学生のときに「網走番外地」シリーズを見て、健さんに惚れた口で、あのときはすでにいまの投げ出したような、棒のような話し方にな…

 「大いなる幻影」にはコケた  ―ルノワール入門

*ギャバンのあどけなさ ジャン・ルノワールの「大いなる幻影」、1937年の作で、主演のジャン・ギャバンが33歳である。ルノワールは同年に「望郷」をギャバンで撮っている。ギャバンは芸人の子で、若い頃は場末のキャバレーなどで歌っていたという。ルノワールは…