2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年10月以降の映画

*「網走番外地 悪への挑戦」(D) シリーズ9作目、舞台は九州博多。67年の作で、石井輝男監督。健さんのふるさとである。この映画、タイトルからして矛盾がある。網走帰りのヤクザが正義を名乗るのである。しかし、そこは健さんだから、みんな大目に見るので…

2008年8月以降の映画

*「バルビー」(T) 入館料千円のせいなのか、シアトルシネマが満杯。これは冗談で、やはり中身が評判を呼んでいるのだろう。戦後も図太く生きて、奇怪な役回りを演じたナチ将校バルビーを扱ったドキュメンタリーである。 冷酷な拷問者、子供まで収容所に送り込…

2008年7月までに見た映画

*その時々の映画 映画館で映画を見ることが少なくなった。都内にでも住んでいれば、単館ロードショーを見まくるのだが、都会を遠く離れて住む者には、そういう贅沢は許されない。どなただったか、東京とそれ以外では映画的環境がだいぶ違うので、東京目線で…

木下恵介はなぜ天才なのか

*やわらかい監督 木下恵介といえば「木下恵介劇場」である。小学生の頃のことなので、よくは覚えていないが、ホームドラマの元祖のようなイメージである。黒澤などと「四騎の会」を作る前に、木下はテレビにも活躍の舞台を広げ、黒澤は自分も一時その気になった…