2010-01-01から1年間の記事一覧

10年10月から

99 「儀式」(新文芸座) 71年の映画である。安保が終わっている。ほぼ室内で終始するのは「日本の夜と霧」と相似である。佐藤慶が演じる桜田は元政府高官で、一族には同腹から異腹までさまざまな子がいる。妻を演じるのが音羽信子である。子の一人である小松方…

10年8月から

73 「どたんば」(新文芸座) 九州の小さな炭鉱で経営者のけちりから中央塔の修繕を怠ったことから、川の濁流が流れ込み、破損。それで坑内が水で溢れ、5人の人間が閉じこめられる。地上では対策本部が作られ、ポンプを使って汲み出しをしたり、泥を運び出したり…

10年6月から

43 「沈まない太陽」(新文芸座)組合運動の中心人物が冷遇され海外を転々、日本に戻ってからは墜落事故の事後処理を任される。新社長が関西の繊維会社から迎えられるが、首相の使者は曰くありげなフィクサーという設定(どうも時代がかっていて笑える)。新社長…

2010年の映画

去年の収穫は、足を運んで映画を見ることの大事さを改めて知ったことである。「母なる証明」も「シリアの花嫁」「キャラメル」「母のおもかげ」「戦場でワルツを」も印象に残る映画は映画館で見たものが多い。それにタイや中近東、南米あたりの映画に秀作が…